午後のうたたね

ゆるミニマリスト風主婦がふらふら漂う日常

思い出

鏡よ鏡よ鏡さん

その都度誰かになりたかったです。 ファッション雑誌では、モデルさんがその都度「正解のかわいさ」を提供してくれていたので、その服を着れば、私も彼女らに近づけるんじゃないかという錯覚を覚えます。 少し話が逸れますが、愛読雑誌遍歴の話です。 懐かし…

「匂い」と「香り」

おなかが減った帰り道、どこからかおいしそうな晩ご飯の匂いがしてきたとして、それがもし自分の家だったなら、かなりテンションが上がります。 私は今主婦なので、作る側にいるからそのテンションの上がる匂いをかぐ瞬間は、この先訪れるのか…。 お題「にお…

秘密の交換日記がよかったな

小学校の宿題で、日記を書きませんでしたか。 私は、割と好きな宿題でした。 算数みたいに白黒はっきり、いいも悪いもなくて、ただただ自己満足に好きなことを書くだけでいいので、自由気ままな宿題だと思っていました。 先生がみんなの前で、私の書いた日記…

集合写真の撮られ方

こどもの写真を撮ることはありますが、自分が映ることはめっきり減りました。 あなたは、自分の写真を撮られるのは苦手ですか? 得意な人のほうが少なさそうですよね。 自分のためのものではなくて、自分以外の誰かのためだと思うとまだ苦手意識は薄れるとい…

年の瀬に、懐かしさの輪郭をなぞる

少し遠回りをして保育園の前を通ってみました。 その保育園は、こどもとよく通っていました。 よく知っている道をなぞっていくと、保育園は跡形もなくなっていました。 突如知らない場所が現れる違和感。 私はとてつもなく寂しく感じました。 思い出ごとごっ…

しもやけの診察だったのかもしれないね

「それ、伝染るの?」 小学校の休み時間だったと思います。 しもやけで赤くパンパンに膨れた私の指先を見て、そのクラスメイトのは聞きました。 「伝染らない…と思う。」 と、答えるのが精一杯で、私は、手を机の下に隠しました。 家に帰って、母に確認する…

ピーターラビットと懺悔のおはなし

「ピーターラビット」のかわいさがイマイチよくわからない小学生でした。 サンリオ全盛期だった小学生時代に、そのウサギは一部の女子の間で人気者でした。 私は、否定するようなことは決して口には出しませんでしたが、いぶかしくその様子を眺めていました…

節約系ミニマリストの原点

「色鉛筆がほしい」 と、私は祖母にねだりました。 祖母の家にお泊りをしているときのことでした。 手元にあるのは、祖母が前に買ってくれたクレヨンだけでした。 私は、すぐに新しい色鉛筆を買ってもらえると思っていました。 まだ小学生になる前でした。 …

おめかしポインセチア

「ポインセチア」というクリスマスシーズンにお花屋さんやスーパーで並ぶ葉っぱのようなお花のような植物をご存じでしょうか。 母が好きな植物だったため、よくこの時期に実家の玄関に飾っていました。 冬を越すことなく、毎年新しいものを買っていたのだと…

無印良品のペンケース

私が小学6年生だったある日、友達のAちゃんが新しいペンケースに変えていました。 少し大人っぽいシンプルなペンケースでした。 「ペンケース、新しいね」 私が声をかけると、Aちゃんは得意気に 「これからは、ペンケースの中身を無印良品で揃えていくの…

こぼれ落ちる思い出たち

気が付けば2時間もだらだらと動画を見てしまっていました。 しかも夜中に。 トイレに行きたくて目が覚めて、そのあとスマホで時間を確認して、なんとなく寝付けなくて。 2時間も何を見ていたと思いますか。 双子の赤ちゃんがケンカしたり仲よくしたり、ご…

あの角を曲がると(苦手な)キンモクセイ

冬の体育の授業で、学校の外周を走ることがありました。 マラソンは、決して得意ではなかったのですが、さぼる勇気もありませんでした。 とりあえず決められた最低限はこなそうという心持ちでいました。 たぶん、その時「無になる」という感覚を掴んだような…

とんがり帽子の魔女になった日

音もたてずにハロウィンが背後から忍び寄り、気づいた時にはもう遅く、すっかり飲み込まれてしまったようです。秋の気配を感じる前に、早々と100均コーナーの一等地にハロウィングッズが並べられ、季節が変わりつつあることにそこでやっと気づかされるのです…

欲しかったのは、よく効く薬

この夏、引き出しの中で出番のなかったマニキュアを久しぶりに指先に塗ってみました。 ついてるかついてないか、よくわからないぐらい薄い薄いピンク色です。 中学生の頃、体育館の天井のライトに反射した友達の指先を横目でこっそり見ていたことがありまし…