小学校の宿題で、日記を書きませんでしたか。
私は、割と好きな宿題でした。
算数みたいに白黒はっきり、いいも悪いもなくて、ただただ自己満足に好きなことを書くだけでいいので、自由気ままな宿題だと思っていました。
先生がみんなの前で、私の書いた日記を読み上げるまでは。
先生がホームルームか国語の時間に、どういう経緯が忘れたけれど、私が書いた日記を急に読み上げたことがありました。
手を挙げて発表するのが苦手なこどもだったので(今でも目立つことは嫌いです)、
自分の名前を呼ばれたとき、気持ちが凍り付きそうでした。
そして、読もうとしている日記の内容を思い出して、だんだんと血の気が引いていく思いがしました。
よりによって、席替えに伴う「班がえ」の話です。
非常にまずい…
同じ班だった人のことを、アレコレ書いていたくだりがあったはず…
別に悪口を書いたつもりはないけれど、本人もいる前で読み上げなくてもいいのに。
「Aちゃんにキツイことを言われて泣きそうになった日もありました。」
と、先生に読み上げられたとき、私はどんな顔をしていたのでしょう。
本当に困ったときは表情が固まっていたか、意外と平静を装ったような顔をしていたような気がします。
ただその瞬間は今でも忘れられないです。
確かにAちゃんは気が強くて主張が強いタイプで、言い方もキツくて逆らえませんでした。でも、こっそり告げ口して、怒られたらいいとも思っていなかったし、変わってほしいとも思っていませんでした。だから、Aちゃんにも申し訳ない気持ちがしました。
そして、「色々あったけど、班替えで今までの班がバラバラになるのが寂しいな」と、最後に締めくくられていました。これが本心だったのかわからないけど、私は先生にいい子だと思われたかったのかな。
Aちゃんと引き換えに。
そんなAちゃんとは、席が離れた後なので、給食の時に班になって向かい合わせることは当分ありません。
その日記の内容について、なにか言われた記憶もありません。
先生と私の二人だけの秘密の交換日記のように、先生に聞いて欲しいことを、ただただ素直にしたためていました。
祖父母に甘えるように、すべて受け止めてくれると信じて、先生との二人の間で完結するはずの私の気持ちがそこにはありました。
ブログは友達とおしゃべりしたいことの練習帳のように書いているのですが、ドラマの感想など、なにか特定のことについて書くときは、本人の耳に入ることを想定して書かなきゃなと思い出させてくれる思い出でした。
ツイッターでも本人の耳に入ってしまい、ヒヤッとしたこともありました。
では~