ムーミンの原作を引き続き読み進めています。
原作は全部で9冊あります。
そのうちの8冊を読み終えました。
最後は『ムーミン谷の十一月』で締めくくりたいなと思っています。
なんとなく後回しにしてしまった『ムーミン谷の夏祭り』を読みながらも、『ムーミン谷の冬』『ムーミン谷の仲間たち』『小さなトロールと大きな洪水』に寄り道して読んでいました。
いつもムーミンの前で見せるクールで余裕のある様子の彼が、こどもたちのお世話に奮闘する姿は、とても意外でした。
こどものお世話をしていると、繕ってられない場面がたくさんありますもんね。
困っているスナフキンの様子はとても親近感がありました。
スナフキンファンが多いことにやっと納得できたのでした。
アニメ『ムーミン』のスナフキン役をしていた子安武人さんという声優さんはアニメ『葬送のフリーレン』のクラフトというキャラクターの声も担当しています。
クラフトは旅をしているエルフです。
スナフキンが迷い込んでしまったみたいで面白いなぁと思いました。
ムーミンより、スナフキンより、ミニマリスト生活をしていたのが作者のトーベヤンソンさんだったのかもしれません。
フィンランドのペッリンゲ地方には、「クルーヴハル」と呼ばれる、小さな島があります。トーベは、そこに小屋を建て、水道もがガスも電気もないその島で、夏を自由に過ごしていました。
『小さなトロールと大きな洪水』(トーべ・ヤンソン1999年2月15日)
「ミニマリスト」って、「自由」を追い求めた結果の生活スタイルなのかもしれませんね。だから「ミニマリスト」は、自由や好きなことを追求していく旅の途中の人のことなのかもしれませんね。
原作は青い鳥文庫のシリーズが一番新しいものになります。
児童文学作家の方などが書かれた解説が巻末についていて、興味深いです。
特に銅版画家の作家さんが、トーベ・ヤンソンの挿絵の技法について書いている様子が面白く感じました。
そして、こどもが読むことが想定されているので、みなさんの語り口調がこどもに話しかけるように優しいです。
大人になっても、やっぱり誰かに優しくされると嬉しいものなんだなと思いました。