今週のお題「最近読んでるもの」
ということで、読書感想文じゃなくて、もっとフランクに読み始めたもの、読むきっかけとなった話でいいのかな。
- 『たゆたう』長濱ねる/2023年9月1日初版
- 『深く、しっかり息をして』川上未映子/2023年7月7日初版
- 『晴れるまで踊ろう』SKY-HI(スカイハイ)/2022年4月15日初版
- 『落下する夕方』江國香織/1996年10月30日初版
4冊の本を、かわるがわる同時進行で読んでいます。
エッセイは、お鍋でご飯が炊ける間に、こどもの習い事の待ち時間に、隙間時間に開いたページから読んでいます。
ちなみに「あとがき」も先に読む派です。
1.「たゆたう」長濱ねる
雑誌『ダ・ヴィンチ』での連載時『夕暮れの昼寝』というタイトルでした。
このブログタイトルとどこか通ずるものがあるんじゃないか…なんて、おこがましくも親近感をもって興味を持ちました。
他のブロガーさんが「面白かった」と書いていたのを見て、背中を押され、手に取った一冊です。
作者がアイドルとしてテレビで活躍しているときは、残念ながら私はちょうど子育て奮闘中だったのもあり、認識出来ていませんでした。
アイドルグループは、その集団でひとかたまりの華々しい輝きがあるのかと思っていましたが、一人の心の奥にスポットを当てた時、内側からも人を惹きつける力があるのだなぁと思って読み進めています。
2.『深く、しっかり息をして』川上未映子
雑誌『Hanako』に連載時『りぼんにお願い』というタイトルでした。
タイトルのつけ方が素敵だなと思って、興味を持っていました。
作者の本を読んだのは今回が初めてですが、続けて他の作品も読んでみる予定です。
子供の頃の思い出がふらりと顔をのぞかせるは、私だけじゃなくてよかった…と、謎の安堵感に見舞われています。
イノセンス、不定愁訴、質量保存の法則…色んな語彙が増えた気がします。
3.『晴れるまで踊ろう』SKY-HI(スカイハイ)
経営者としてのハウツー本のようなものを想像していましたが、ジャンルはエッセイのようです。
ラッパーでもある作者の言葉選びがいつも面白いなと思っていたので、読んでみようと思いました。
「あとがき」で自分で自分にインタビューをする(つまり、一人二役をする)というところが印象的でした。
私も一人反省会だけではなくて、色んな視点から切り込んでいくインタビュアーの私を揺り起こせたら…なんて思いました。
一度読んだことのあるはずの小説なのに、新しい話のような新鮮さで読んでいます。
自分の中を一度通り抜けたはずの記憶がストンと抜け落ちているような不思議な感覚です。
作者の小説を好んで読み漁っていた時期があったのですが、何故か気持ちが暗くなるので、今は敬遠していました。
色々な気持ちを受け取りすぎてしまうのでしょうか。
あとがきに「絶望しているものが好き」とありました。
心して、落ち着いて、日の明るいうちに読んでみようと思います。
以上3冊のエッセイと1冊の小説(再読)をする2023年秋でした。
次に「夏の入り口、模様の出口(川上未映子)」「となりの脳世界(村田紗耶香)」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬(若林正恭)」が控えています。
では、素敵な読書の秋になりますように