午後のうたたね

ゆるミニマリスト風主婦がふらふら漂う日常

今日もブログにおじゃまします

「引き出し、開けてもい~い?」

私が小学生の頃、友達の家に遊びに行くと、私は友達によくお願いをしていました。

引き出しの中が整理整頓されているか、中身がギッシリ入っているのかどうかはどうでもよくて、その子が引き出しの中にどんなものを入れているのかをただ知りたかったのです。

友達の家にある学習机の見た目は、なんの変哲もない自分の家にあるものとそう大きく変わらないようなものなのに、持ち主が違うと引き出しの中身が全く違うというのが、とても面白く感じていました。

「一番上の引き出しはダメ」

とか、

「引き出しは全部開けちゃダメ」

とか、

「自分の部屋には友達は入っちゃダメ」

とか、

友達によってルールも開放的な距離感も違っていました。

それを「は~い」と受け入れていました。

 

「ライティングビューロー」または「ライティングデスク」と言われる取っ手がついていて、手前に開くと、机になるタイプの珍しい机を持っている友達がいました。

いつものように私は「開けてい~い?」と友達にお願いすると、快く開いてくれました。

机そのものを開けるというのが、迫力があり、大きな引き出しのようで、わくわく倍増です。

机の奥の部分に、ガラス細工の小さな動物の置物がズラリと並んでいました。

お店以外でこんなにたくさんの種類が並んでいるのを見たのは初めてだったので、心が踊りました。

もちろん、お触りは禁止です。

 

私もガラス細工の小さな白鳥を持っていました。

こどもには管理が難しく、落とした衝撃で白鳥の細い首を折ってしまいました。

折れていても白鳥はキラキラとキレイなガラスのままだったので、なかなか手放せなかったです。

 

友達の秘蔵コレクションのガラスの動物たちは、今はどうしてるのかなぁ。

もう友達の手元にはないのかなぁ。

その友達とは、もう疎遠になってしまっています。

人づてに結婚したと聞きました。

あのガラスの動物たちは、引っ越しに耐えられたのかなぁ。

自分はどんどんものを手放すくせに、友達の机の上にはあの頃のまま、ガラスの動物たちがキラキラと輝いていてほしいなんて願うのは、少々身勝手すぎますか。

 

あんなに人のおうちに出入り出来たのは、小学生の時期ぐらいでした。

なので、テレビ番組でおうちの様子や、雑誌でかばんの中身の紹介をするのは、面白くてつい見てしまいます。

できれば、事前に中身を公開することを知らされていない、自然なままの「ふいうちの姿」希望です。

「家ついて行ってイイですか」というテレビ番組は、私がこっそりと持っている「できるだけそのままを覗き込みたい欲」が満たされる番組です。

そこにいい悪いはなくて、ただただその現状を受け入れるだけです。

ブログもなんだか少し似ていると思っていて、そっと誰かの頭の中を覗いているような気になります。

ブログが、インスタやXと違うのは、フォローしたらどんどん流れてくるのではなくて、見たいときに自分からその人のページを訪ねて行くという点ですかね。

今日もきっとどこかのブログにおじゃましま~す。