『父と私の桜尾通り商店街』(R4.1.25今村夏子)を読みました。
7作品が収録された短編集です。
「白いセーター」「ルルちゃん」「ひょうたんの精」「せとママの誕生日」「冬の夜」「モグラハウスの扉」「父と私の桜尾通り商店街」
今村夏子さんの本を読むのは3冊目です。
「白いセーター」を読んだ次の日にそういえば私も白いセーターを持っていたなと思い、久しぶりに袖を通してみました。
数年前に友達とパスタ屋さんに行ったとき、ボロネーゼを食べたかったのですが、白い服にソースを飛ばしてしまう可能性が高くて、メニューとにらめっこをしていました。
そんな私に
「好きなのを食べたらいいよ~」
と言ってくれた友達。
友達も私もママになったせいか、話題はこどもの話が多くなっていました。
案の定、食べ終わった後、白い服に赤いポツポツがついていました。
「水で濡らしたので、トントンってすればとれるよ~」
と言ってくれた友達。
友達の口調が、本当にママになったんだなぁなんて、おこぼしのついた白い服を着た私はぼんやりと感心していました。
あれから会ってないので、久しぶりに会いたくなりました。
白い服って汚れるのが気になって、着るのをためらうことがあります。
今日は白い服で大丈夫な日かな?なんてことがよぎって、着るのを邪魔します。
白い服は、「いつでも綺麗な白色の状態であること」を常に求められている気がするから、白い服を着ている日は行動に気を使います。
そう考えると、仕事着にはぴったりな色かもしれませんね。
「冬の夜」は1度読んだだけでは、よくわからないままに終わってしまいました。
「幽霊」の言葉につられて、勝手に幽霊捜しをしながら読んでしまっていました。
また、時間がたってから再挑戦してみたいです。
「モグラハウスの扉」は、みっこ先生を主人公にしたお話があったら読んでみたいです。
「父と私の桜尾通り商店街」のコッペパンのサンドイッチが食べたくなり、お店で卵サンドに手が伸びかけました。
白いセーターといい、まったく本に影響されすぎですね。
給食のコッペパンは特に好きでも嫌いでもなかったので、パン屋さんでわざわざコッペパンを買うことは今までなかった気がします。
あんぱんやクリームパン、デニッシュやクロワッサン、メロンパンなどの魅力的な商品に、コッペパンは隠れてしまいがちですが、たぶんこれからはコッペパンを見かけるたびに桜尾通り商店街の主人公のことを思い出してしまう気がします。
次はなにを読もうかな。