『むらさきスカートの女』(今村夏子2019年)を読みました。
芥川賞を受賞作品だったので、タイトルを耳にする機会がありました。
気になるタイトルだったので、いつか読みたいと思っていた本でした。
本を半分ほど読んだところで、寝る前にこどもに、本の内容を少し話してみました。
私の昔の思い出や子供の頃の失敗した話は、私の記憶の中に、無限に散らばっているものだと思っていたのに、最近、底が見えてきたように感じていました。
何度も何度も同じ話を繰り返ししているような気がします。
前にも聞いたことのある昔の話を何度も繰り返すことで、自分がおばあさんになってしまったような気がしてしまいます。
そこで、自分の読んだ本や今読んでいる途中の本の話をすることにしたのでした。
本のあらすじや場面は説明することができるのですが、感想は共有することは難しいなと思いました。
そもそも、こどもはその本を読んでいないのですからね。
読み進めていくと、あまりこどもと楽しく話せる内容ではなかったので、一人で楽しむことにしました。
ご近所で、いつも紫色のスカートを履いてうろうろしていたら「むらさきスカートの女」って呼ばれるの、とっても嫌ですね。
「ボーダーとデニムの女」だったら、いっぱいいるから個人を特定されなさそうですが。
これは、迷子放送も真っ青な特徴や個性のあまりない見た目。
個人を識別するには、ピアスと腕時計が身分証明になるかしら。
そんなことを考えながら、こどもより先に眠りに落ちるのでした。