午後のうたたね

ゆるミニマリスト風主婦がふらふら漂う日常

心が散らかる参観懇談

「やだなやだな~」とつぶやきながら、動物園の狭い檻の中の動物みたいに、家を出ないといけないギリギリの時間まで、洗面所とクローゼットをぐるぐるぐるぐる行ったり来たりしながら、準備する。

今日は、こどもの参観日で、しかもその後に懇談まで用意されている。その間の休み時間が辛い。

え~、さっきから脳内で予行演習をしてる。こどもがよく遊びに行く友達のママさんに会ったら、「いつもお世話になっております~(ニッコリ)。またうちにもよかったら(ゴニョゴニョ)」みたいな挨拶をして、先生にも「いつも忘れ物が多くて…」と一言いるかな。

はぁ…とりあえず家を出る。ギリギリ遅刻しながらも、ずっとそこにいましたというすまし顔で滝汗を気にしないで、廊下に立つ。顔見知りのママさんが、「久しぶり~」と声をかけてくれた。「えっと妹ちゃん何歳になったんだっけ?」と、毎回同じ質問をしてしまう。ごめんね。興味が無い訳じゃないんだよ。と心の中で謝る。

参観は、まだいい。問題は次。今回は自己紹介とかひとこと話す系のやつじゃないだろうか。毎年一回はある。身構える。

懇談では「自己紹介と夏休みの思い出を話してください。」と担任の先生が言う。なんてことを言うんだろう。エピソードも追加だって!?!?!

しかも、席順に発表じゃなくて、「自由にどうぞ」だって。

自由が一番しんどいんだよ~。

とりあえず、挙動不審にキョロキョロしてみる。一番前の席ってどこ向いてしゃべればいいの?先生にお尻を向けるわけにもいかないでしょ。

日曜ドラマを一気見したことが、家族でハラハラドキドキのいい思い出だと個人的に思うんだけど、みんなの夏休みならではウキウキキャンプやキラキラ海エピソードを披露する中、インドア家族の楽しさを披露する勇気はなかった。

「帰省の帰りの新幹線でみんな疲れて寝てました。」とおでかけした思い出をひねり出したが、結局それも新幹線の中の出来事だから、インドアエピソードだった。

一番に教室を出て、我先にと正門をくぐりたい衝動に駆られる。

予行演習の効果は全く発揮されないままに終わる。だと思った。

喉カラカラだし、命からがら家に帰宅。

なるほど、家に帰ったらいったんだらだらしたくなるよね、こどもたち。

6時間目が5日連続あって、6年間続くって小学生なかなかやるな。

母は寝る。おやすみ。