午後のうたたね

ゆるミニマリスト風主婦がふらふら漂う日常

レンズごしに見える世界

旅行や帰省のときの、退屈で疲れる長時間移動のとき、夜限定のお楽しみがあります。

日が暮れて、窓に夜景が広がると、私は静かにメガネをはずします。

車のライトや夜景の明かりがぼやけて、カメラのレンズの焦点があっていないような夜景が広がります。

 

プールの中で度のないゴーグルのレンズごしにも、床の白いラインがぼやけている中で、泳ぐのが通常運転でした。

無我夢中で手足をバタバタともがくように動かすような泳ぎ方で、決して得意ではありませんでした。

度のあるゴーグルを初めてつけたとき、水の中はゆらゆらとぼやけた世界じゃなかったんだと初めて知りました。

床の白いラインがくっきりとした輪郭でスーッと先に伸びているのだと知ると、水の中でも目が覚めたように意識がはっきりします。

 

視力にあった度のレンズかどうかで、ぼやけた意識や頭の中もスッキリクリアになるようです。

 

小学生の頃から30年以上メガネ生活を送っています。

中学生から出産前までは、外でハードコンタクトレンズをつけることが多かったのですが、出産してからはまたメガネ中心の生活をしています。

特に出産直後は、発光するテレビの画面を見るのが辛い時期がありました。

最近もまぶしすぎるので、パソコンやスマホの画面は暗めに設定しがちです。

 

マスクとメガネの相性が悪すぎて、メガネをかけるのが辛い時期がありました。

メガネの曇り止めをつけても、やっぱり時間がたつとレンズが曇って、不便でした。

そのタイミングでまたコンタクトレンズを使い始めました。

コンタクトレンズ+マスクは、目の周りが少しモイスチャーで、目に優しいかんじがして気に入っていました。

でも、久しぶりにあったママ友さんに挨拶をしたら、「誰~?」とつぶやきながら目をそらされてしまいました。

「メガネの人」で一度認識されてると、なかなかイメージを変えにくいですよね。

ちょっと自信を失くして、またメガネ生活中心に戻ります。

 

こどもが学校の視力検査で、眼科に行くように勧められました。

結局メガネデビューをすることになったのですが、眼科では暗い部屋で本を読むとか、テレビゲームのし過ぎが、視力低下の原因ではないと言われました。

「遺伝」が原因だそうです。

そればかりは、こどもには申し訳ないけど、私と同じ運命を辿ることになることは避けられなさそうです。

 

一度視力が落ちると、体の成長とともに視力も落ちることが多いらしいです。

私も学生の時、度があわなくなっては2、3年に一度は買い替えていた気がします。

フチなしにしてみたり、働いてからはブランドのフレームを買ってみたこともありました。

レンズがどんどん分厚くなって、フレームからレンズがはみ出るようになると、選択肢が限られてきます。存在感のあるプラスチックフレームのみになってきます。

お金を出せば出すだけ、レンズを薄く出来るわけではないことを知ったとき、ショックでした。

レンズを薄くするには、今の技術では限界があるようです。

メガネのレンズを薄くできるのなら、まさにここにお金をかけたいです。これから先もレンズごしから見える世界が続いていくので。

 

以上、視力0.1以下の世界でした。

では~