演技の体系移動で、立ち位置が急に変わると、私も我が子を見失わないように、必死にスマホごしに追いかけます。
よくよく見てみると、途中から、我が子と同じような背格好の全然別の子を、撮ってしまっていた…なんてことがありました。
「ウォーリーを探せ!」のように、私以外の親たちも我が子を探しています。
運動会では、我が子を見失わないように目印をつけるなど、工夫を試みます。
運動会前の練習から本番までは、朝からせっせと三つ編みを2本作っています。
赤白帽をかぶる時間が長いので、ポニーテールだと、帽子を被るときに邪魔になってしまうからです。
赤白帽から伸びた三つ編みが揺れます。
三つ編みの先には、リボンや飾りゴムをつけて、我が子を探す目印にします。
ツインテールだと、赤白帽を被るときに隠れてしまうかもしれないので、三つ編みの先に目印リボンです。
髪の毛が短い場合は、靴か靴下を蛍光カラーにします。
黄色、オレンジ色、黄緑色、ピンクなど。
高学年ともなると、リボンは断られるかもしれないので、蛍光カラーのゴムならいいかお伺いをたててみます。
ちなみにシースルーバングにするタイミングを完全に間違えたようです。
心配していた通り、ピンをつけたまま赤白帽はかぶりにくいため、ピンなしで赤白帽をかぶっています。
伸ばしかけた中途半端に長い前髪は、赤白帽にギュッと押しつぶされ、普段よりいっそう長くなり、すごく邪魔そうです。
前髪を斜めにして、赤白帽に押し込んでいます。
前髪のお手入れに手間ひまかけられる時期は、まだ先のようです。
前髪命の時期は短く、期間限定の病のようです。
数年前の運動会での出来事です。
本格的な大きなカメラを抱えている親もちらほらと見かける中、私はスマホで撮影していました。
運動会が終わった後、大きなカメラで撮影していたママさんが、私のこどもも一緒に写っている写真が数枚あったようで、写真データを送ってくれました。
そこには、泥のついた体操服を着た真剣な表情をした我が子がいました。
写真館で、借りてきた衣装に着られながら、少しぎこちない笑顔をしている写真よりも、ずっといいものでした。
スマホで写真を撮れたら、十分だと思っていましたが、大きなカメラはこんなにも繊細な表情やその場の雰囲気まで切り撮ることが出来るなんて驚きました。
…驚きはしましたが、我が子をよく見失ってしまう私には、果たして使いこなせる代物かどうか疑問です。
カメラがいいのか、腕がいいのか、動体視力の問題か。
今年も「三つ編みを探せ!」な運動会がやってきます。
ては〜