ドラマ『初恋、ざらり』12話の感想です。
漫画の中で一番見たかったシーンを映像で見ることが出来て満足な最終回でした。
ちなみに、前の職場で一緒だったパートさんが、白色のパーカーに変わっていましたね。
気づきましたか?
私もおそろいを持っていると思われる水色ユニクロエアリズムパーカーは、5年以上着ています。
この長持ちする水色パーカーを買い替えるなんて、だいぶ月日が流れたという描写でしょうか。
いや、私が長く着すぎですね。
★以下ネタバレありますので、まだ見ていない方はご注意くださいね。
「あれは…確かに…わたしの…初恋でした」
岡村さんと出会ったときの回想シーンを挟みながら、噛みしめるようにゆっくりと、つぶやきます。
そして、セリフの後に、主題歌が流れます。
叶わない恋の色が わたしを染めてしまったの
ヒグチアイさんの歌う「恋の色」の歌詞が有紗ちゃんの表情と相まって、盛り上げてくれています。
ドラマだからこそできる素敵な演出でした。
漫画読者として、一番気に入っていたシーンのセリフを、丁寧に描いてくれていることが、とっても嬉しかったです。
セリフのあと、有紗ちゃんがなんだか切ないようなでも空を見上げるような晴れ晴れとした表情をしていましたね。
喪失感のあるつぶやきかと思っていたのですが、きっと記憶の中の岡村さんに語り掛けているから、あの表情が出たのかもしれないです。
映像でこのシーンが見られたことに満足です。
せっかく再会できた岡村さんに、穏やかな表情で、急に大人びたような、過去と線引きをするような素振りで話す有紗ちゃんでした。
でも、やっぱり岡村さんの前では、無理をしていたようで、岡村さんに背を向けた瞬間、すぐに表情が崩れて泣き出してしまいました。
とても引き込まれるシーンで、ドラマの中では一番お気に入りのシーンです。
最終的に安堵するところに落ち着いてよかったです。
あと、ドラマだと余計に際立った存在に見えた友達のともちゃんが印象的でした。
ともちゃんのような、いつでも同じ温度で接してくれる友達はいいなと思いました。
有紗ちゃんが恋してるときも、元気じゃない時も、いつも同じ態度でいてくれると安心感すら覚えます。
相手に同調して合わせすぎないのも、お互いいい距離を保つ秘訣なのかもしれませんね。
全体的に「ざらり」とした心苦しい部分が多かったのですが、その分「普通」についてよく考させられた作品でもありました。
ドラマは終わってしまいましたが、「普通」について、考えることは続けていきたいと思います。
では~