たぶん面白さがよくわからなかったんだと思います。
小学生の頃、金曜ロードショーで何度か見た程度だったと思うけど、年齢的にお姉ちゃんのサツキちゃんに近い年齢だったせいか、サツキちゃんに感情移入していたからだと思います。
お母さんが病院に入院しているので、サツキちゃんは朝一人で起きてお父さんや幼い妹のメイちゃんのお弁当を作っています。
未就学児のメイちゃんが学校に来たときは、自分のクラスに入れてあげます。
メイちゃんが迷子になった時は、まわりの大人だけの力では、見つからないので、自分も必死になって探しまわります。
自分がサツキちゃんだったらと思うと、苦労や我慢が多すぎて、ハラハラして手に汗握って見る要素が多すぎる作品だったのかもしれません。
どちらかというと、「魔女の宅急便」や「耳をすませば」のほうが好きでした。
等身大の主人公が成長していく物語で共感できる部分が多かったです。
大学生のときに初めて見た「海がきこえる」にも、惹きつけられました。
そして、月日が流れて、自分のこどもと一緒に改めて「となりのトトロ」を見てみる機会がありました。
メイちゃんの目線で見ることが出来て、初めて作品をわくわくと楽しむことが出来た儀がしました。好奇心の赴くままに行動して、泣きたいときは大声で泣いて、のびのびしているような「こどもがこどもらしい姿」は、安心感すらありました。
逆に、今まで好きだった「魔女の宅急便」「耳をすませば」を現在見ると、親目線が強くなって直に楽しめるかわかりません。
上映中の「君たちはどういきるか」は、まだ見ていません。
いつ見るか、誰と見るか(ひとりも含めて)のタイミングは、結構大事なのかもしれません。