アニメ『葬送のフリーレン』を見ています。
主人公の「フリーレン」は、人間ではありません。
耳が尖っていて、人間よりずっと寿命の長い「エルフ」という種族です。
フリーレンの目線で描かれているせいか、ゆったりと物語が流れていくような気がします。
一緒に旅をしてきた仲間の寿命が尽きた後も、フリーレンだけは一人でずっとずっと長生きします。
そのため、行く先々で場所や人やものや言葉に、仲間との思い出が宿っています。
もしくは、その時は気づくことの出来なかった仲間の思いに、後になって気がつくことがあります。
「誰に褒めてもらうの?」
というフリーレンのセリフがありました。
親になると「褒める」大切さを耳にする機会があっても、「褒められる」大切さってあまり聞かないなぁと思いました。
確かにこどもの頃、親や先生に「褒められる」と嬉しかったはずですよね。
具体的にどんなことを褒められたことがあるのか覚えていないので、記憶が定かではありませんが、きっとなにかあったはずです。
普段あまりお話したことのない人から、あからさまに褒められると、後でなにか頼まれごとをされるのではないか…なんて私は身構えてしまいます。
私は、そんな大人になってしまいました。
「誰に」褒められるかが大事なのかもしれませんね。
学校の成績とか会社の評価とは違う尺度で、ただただ今の自分を認めてほしいんです。
「褒められる」というより「認められる」に近いのかな。
承認欲求とか、他人の尺度ではなくて、自分だけの尺度で自分を褒めることが出来たらいいのだけれど。
あとで自分に褒めてもらうために、今を過ごすっていいなと、前向きな気持ちになりました。
ブログを振り返ってみると、私はブログで過去のことや思い出を書くことが多いようです。
『葬送のフリーレン』を見ていると、振り返ることのできる思い出があるのは、いいことのように思えます。
今ひどく疲れた状態だったとしても、
「あの時大変だったんだね」
「とってもくたびれたんだね。一回休もうか」
と、未来の自分が声をかけてくれるといいな。
今、風邪気味で、なんだか少し弱気になっているようです。