午後のうたたね

ゆるミニマリスト風主婦がふらふら漂う日常

スリリングな卵の実験

お題「子どもの頃に勘違いしていた、ちょっと恥ずかしいこと」

 

(なかなか寝付きの悪いこどもたちに、寝る前のお話として、小学生のころの私の勘違いや失敗した話をすると、なぜかとても喜んでくれます。)

 

当時、小学生だった私は、にわとりの卵を温めると、ひよこになるのか確かめたくて、勝手に一人で実験してみました。しかも、祖母の家で。

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夏休みに祖母の家に行ったとき、夕方の台所で祖母と母が忙しそうに晩御飯の支度をしていました。

 

私は暇だったのでしょう、ちらりと見えた冷蔵庫の扉にあった卵をひとつそっと手に取って、自分のスカートのポケットに大事に入れました。

 

そして、私はこんなすごい実験をしていることを、周りの大人は何も知らないなんて、と、とても優越感に浸っていたんだと思います。

 

多分、うろうろと挙動不審に動いて、相当あやしかったと思います。

でも、夕方の忙しい時間帯だったので、誰にも構われず、順調に実験をすすめることができました。

 

30分ぐらいたったでしょうか、その変化のない実験に私が飽きて、卵もだいぶ雑に扱うようになっていきました。

今度はどこまで、雑に扱っても卵は割れないかという、よりスリリングな実験をし始めた私が、いきおいよく椅子に座った瞬間「グシャッ」と小さく卵が割れる音がしました。

 

そして、「しまった!」と思った時には、じんわりとスカートとパンツに気持ち悪い冷たさが広がっていきました。

 

小学生の私では対処できないことが起きてしまったので、母に実験が失敗したことを伝えなければいけなくなってしまいました。

 

(ここが、こどもに話したときに一番盛り上がるところです。特に、このあと私はすごく怒られるんじゃないかと期待されるのですが、期待には応えられず。)

 

私が母に自分のしでかしたことを話したとき、母はあまり怒らなかった気がします。代わりに少しあきれながら、「たまごはスーパーで一回冷やしてるから、もう一度温めてももうひよこは出てこないよ」とそのようなことを優しく説明してくれました。

小学生の私が納得できるような言葉で説明してくれています。

 

予備の着替えもなかったので、濡れタオルでふいてくれたスカートとパンツをそのまま着ておくしかなくて、自然に乾くまで時間がかかった気がします。

 

以上、おばあちゃんちで、大人になったらやらないような実験をする小学生の話でした。