こどもから小さな抗議を受けました。
レジで私がビニール袋をもらおうとしたときのことでした。
一緒に買い物にきたこどもが驚いた顔をしていました。
「え!!エコバック持ってるのに、ビニール袋もらうの?」
「エコじゃない!」
こどもが学校でSDGsについて学んでいる真っ最中のことでした。
そのドラッグストアでは、1円で割としっかりした色付きのビニール袋に入れてもらえるので、私はそのビニール袋が欲しかったのです。
学校教育の賜物というか、洗脳というか。
「SDGs」は小学校の社会科で学習するようです。
「SDGs」はテレビでもよく耳にしますが、それより以前によく耳にしていた「LOHAS(ロハス)」はどこに行ったのでしょうか?
どちらも、企業イメージアップに使われてしまっている気がしてならないのですが、そのおかげで、学校での学習の資料提供をしてくれている企業もあるので、なんとも言えません。
環境問題については、私がこどもの頃からこのままではいけないと警告されていました。
昔の映画ドラえもんのどれかのラストシーンで、のび太くんが国会みたいなところで、環境について訴えていたのが印象的でした。
そして、大人になった私たちの世界でようやくなされた身近な第一歩がエコバックなのかな。
気が付けば、ショッパーの紙袋の代わりに、無料でもらえるエコバックが家に増え続けている現状があって、薄目で見るようにしています。
マイボトルを持ったり、ものを最後まで使い切ったり、使わないものをフリマアプリに出品したり、冷蔵庫が空っぽになってから買い物に行くとか、節約志向でいると、結果として環境にいいエコライフと近くなるときがあります。
でも、私が環境についてどのぐらい意識しているのかというと、ほとんど意識していません。
メルカリなどのフリマアプリでも、リサイクル梱包をしています。
そのことをプロフィール欄に「環境のためリサイクル資材を使っています」と、企業のHPのような書き方をしている方がいます。
私もリサイクル資材を使っていますが、「環境のため」と堂々と書くことは出来ませんでした。
「私は環境のためではなくて、もっと利己的に自分の私腹を肥やすためにリサイクル資材を使っています。」とは、もちろん書きませんが。
正直に言うと「使い切ることということが気持ちのいいので、自己満足のために、リサイクル資材を使っています。」というのが一番近い気持ちです(もちろんそうも書きません)。
安価なものの隣に置いてある、少し割高なフェアトレード商品を手に取る人がいます。
日本の農家を応援するためという基準で選べる人もいます。
そんな人を尊敬しています。
「自分のため」という基準から「だれかのため」という基準でなかなかできない自分は、なんだか器や視野が狭いなぁと思ってしまうのでした。